M1前期に提供される講義をまとめてみた

京都大学MBAで提供されている講義には3種類あります(厳密には4種類なのですが、いわゆる修論なので除く)。
・基礎科目(統計分析、マーケティング会計学 etc)
・専門科目(行動ファイナンス、証券投資論、政策評価論 etc)
・実務科目(会計市場分析、ソーシャルキャピタル論、アセットマネジメント etc)
今回は基礎科目全11講義と、その感想および講義で用いている教科書が市販物の場合は紹介したいと思います(別に大学院に来なくても知識は獲得できる的な意味で)。個人的に自習に使った本も混ざりますのでご注意下さい。

マーケティング

  教科書にある事前課題を終わらせた上で、課題の内容についてディスカッションする形式の講義です。教科書は「ゼミナールマーケティング入門」。

ミクロ経済

  講義形式。先生は恐らくやる気ゼロ・・・げふんげふん。

ファイナンス

  講義形式。「道具としてのファイナンス」を自習していた私に死角は無かった(今のところ)。

統計分析

  先生が熱心な方。毎週レポートがあるが講義資料が丁寧なつくりになっているので初学者でも着いて行ける(はず)。

組織行動

  講義形式。3週間に1回ほど課されるレポートが結構な分量あり。NASAのコロンビア号墜落事故の分析は面白かった。

会計学

  先生がかっ(略http://www.google.co.jp/images?q=%E6%B2%B3%E7%AB%A5&rlz=1I7GGIE_ja&oe=UTF-8&redir_esc=&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&hl=ja&tab=wi。 授業は講義形式。オリジナルテキスト・講義ともとても丁寧。教科書は桜井久勝「財務会計講義11版」

「財務三表のつながりで見えてくる会計の勘所」を自習していたが、今のところ会計の定義とかアカデミックベースのことをやっているので役には立っていない(本自体は会計の概念を掴むのにとても役に立ちます)。

マクロ経済学

  講義形式。丁寧なオリジナルテキストを作ってくれています。レポートが時々出るが、マクロ経済について理解が深まる良問多し。なんだけど経済学研究科の先生方はミクロの先生もそうだけど授業が下(略。

経営戦略

  今のところ一番MBA的な講義。ディスカッション形式。時々ケースも出ます。教科書はJ・B・バーニー「企業戦略論:競争優位の構築と持続<上><中><下>」。就職してからも使えそうな位、きちんとフレームワーク・ケースがまとめられています。
  


情報戦略オペレーションズ

  いわゆるオペレーションズリサーチの講義。統計と同じ先生で、文系出身者でも、とても分かり易い(はず)。

プロジェクトマネジメント

  海外事業展開時の事業評価。タイの地下鉄建設の事例や汚染された土地を知らずに購入してしまった場合の出口戦略の討論など。とても面白い。

ビジネスコミュニケーション

  英語によるディスカッションやビジネスメールの書き方など。基本会話形式。最後は英語でプレゼンするそうです。オリジナルテキストがしっかり作りこまれているので役に立ちます。


気が付いたのは、インプット形式の授業は面白くない、ということ。やはりアウトプット系の方が面白いし自分の頭を使うので評価されればそれなりに達成感がある。
いまは本当に基礎的な科目ばかりなのですが筋トレだと思ってがんばっています。早くインプットじゃなくてアウトプットする授業メインの後期にならないかな。