中国@四川-世界遺産を巡る旅へ-

1コ目の大学院時代、テレビを見ない私が唯一見ていた番組が、日曜23:00より放送の「世界遺産」でした。その中で紹介されていた中国の、「九塞溝」と「黄龍」はずっと行きたいと思っていた場所。ただ、両方とも中国内陸の四川省にあるため、学生で時間のあるうちに行ってみようと決意。併せて同じく世界遺産の「楽山大仏」にも足を伸ばしました。気軽に誘いに乗ってくれた同級生のA君に感謝。

また、四川省の中心都市である成都劉備の治めていた国でもあり、三国志好きにはたまらない場所でもあります。「武侯祠」は蜀の国の名士を祭った廟です。そのほか、青羊宮、昭覚寺、パンダ園、麻婆豆腐、火鍋など、成都はとても素敵な場所でした。成都で宿泊したSim'sは一泊40元≒560円という格安ながらもとても居心地が良く、偶然だとは思いますが中国語表記の「老沈」が「老いるまで沈む(=滞在してしまう)」という意味のようにも取ることができ、沈まないように気をつけようと誓った次第。

話は前後しますが、成都までの移動は上海からの40時間かけた寝台車移動。良い経験になりました。現地でチケットを手配してくれた同級生の中国人留学生の皆様には感謝です。

以下、鉄道、九塞溝、黄龍楽山大仏などの写真をまとめます。

列車
中国の長距離鉄道は値段も手ごろなのでとても人気があり、前日に入手するのは困難との状況だったが、偶然上海にいた同級生が出発日前日に日本に帰ってくるとのことでチケットを買ってきてもらえることに。日本の旅行会社を通じて手配するのに比べ半額である。(500元≒7000円で買えた)NY旅行のときもそうだったが、海外での鉄道旅行はテンション上がる。しかも今回は40時間に及ぶ寝台車の旅なので食料品をガッツリ買い込み、と同時に治安面などの不安から当初は緊張したり。蓋を開けてみれば「日本人!日本人!」と珍しがられ、色々と親切にしていただきました。












九塞溝
成都旅客中心(バスセンター)よりバスで11時間。片道140元。はじめは驚いていたがけ崩れがもはや普通になり何も感じなくなる。途中事故2件に遭遇するもバスの運転手がカーチェイスが大好きな方だったようで(というよりタクシードライバーも含め中国では運転手は皆カーチェイサーである)予定通りの時刻に到着。観光地だけあって物価が高い。成都だったら一食5元程度が相場だが、ここでは10元ほど。学割により200元の入場料が150元に。












黄龍
宿泊していた九塞溝の宿で知り合った日本人と乗りあってタクシーで向かう。途中標高5000m級の山を越えたときの雲海は素敵だった。



















楽山大仏
これまた成都旅客中心(バスセンター)よりバスで1.5時間。片道45元。現地のバスセンターで楽山大仏行きのローカルバスに乗り換え。小学生の集団と遭遇。お菓子を食べ終わったあとゴミを窓から捨ててはいけません!列車に乗っているときも感じたが中国の人は町全体をゴミ箱と思っているのか?大仏は凄いの一言。三枚目の写真の下によく見ると私が写っているので、大きさが解ると思います。













パンダ園
パンダさんたちは間違いなく何も考えてません。なんなのですか、あのゆっくりしていってね的な時間感覚は。園内物価高すぎ。





















まとめ
中国の発展度合いを肌で感じることができました。やはり人口が大きい国での技術移転などによる生産性の向上はGDPへのインパクトがとても大きい。上海は公称人口2000万人(実際は3000万人と言われているそうです)。勢いなど東京でさえ劣後している感があります。上海の物価は高かったですが、成都では物価は安く、一食50円程度。しかも美味しい!現地の方が行くマーケット探索が地味に面白いです。貧乏旅行なら「国際青年旅舎(ユースホステル)」へ。さまざまな出会いが楽しめます。日本人宿化していれば情報交換も容易。恐らく当分行く機会はないと思うので、とても良い経験になりました。