「個人としての海外キャリア」と「組織としての海外戦略」

もう何回も同じ発言をしているけど、日本人にとって「海外キャリア」といった場合、中国人やインド人、韓国人のそれとは決定的に違うことがあることに気づいてないのか気づいてるのかわからないが、適当に「海外キャリア」という人が多すぎる。日本の賃金体系は、いかに経済がshrinkしつつあるとはいえ世界最強で(何もできない22才に20万円出せる企業は世界的にみたら極少数)、若い人の最適戦略は、海外売上比率が高い(海外赴任となる確率が高い)日本企業に入ること。もちろん英語能力やcultual diversityに対する理解は深めなければならないが、新卒の段階で日本よりも高い、もしくは同等の給与水準の待遇を得るのは、日本で同様の待遇を得るよりも恐ろしくきつい道のり。平行して出向先で外資系企業に移るというオプションもゲットできる。ここまでが個人レベルの話。次に組織(会社)としての海外戦略、これはもう絶対に実行しなくてはいけない。
いま書きながら思ったけど、「個人としての海外キャリア」と「組織としての海外戦略」はわけて考えないとだめだ!

もちろん能力のある人や、チャレンジ精神のある人はアカデミアの世界だろうがビジネスの世界だろうがどんどん「海外キャリア」を積んで行けばよいと思う。一番良くわからないのは海外キャリア!とかあおるだけあおって結局日本で働いている自己啓発系の人たち。