ゆっくり資本主義のはじまりにむけて -人生を自分でコントロールするゆっくりとしたやりかた-
1.ゆっくり資本主義って?
ゆっくり資本主義(Take it easy Capitalism)とは、
- 好きなモノ/コトを扱う
- 好きなヒトと働く
- カネ(資本金)は、もらうか低金利で借りる
ことで行う資本主義のことです。これまでの資本主義は投下した資本に対する一定時間における金銭的なリターンが評価尺度でしたが、ゆっくり資本主義では個人や社会の満足度や幸福度が評価尺度になります。つまり、人生やコミュニティーにおける自己満足が高ければ高いほど成功したゆっくり労働者(Take it easy Worker)やゆっくり資本家(Take it easy Capitalist)であることを意味します。自己満足が評価尺度なので、ゆっくり資本主義における成功度合を他人が評価することはできません。自己申告制です。
ゆっくり資本主義における労働者には以下のような特徴があります。
- 好きなことをして稼ぐことができる
- 好きな場所に住みながら稼ぐことができる
- 好きな人と一緒に稼ぐことができる
これはつまり、自分の人生のコントロールを自分で行うことが出来る、ということを意味しています。わくわくしますね。同時にこれは既存の組織に所属して働くことが難しい、ということも意味しています。なぜなら既存の組織にはすでに固有のミッションや、やり方があり、組織の一員として組織のために自分の人生を合わせなくてはならないからです。組織のミッションと自分の好きなこと・やりたいことが一致していても、それを好きな場所で、好きな人と一緒に行うことを許してくれる組織はおそらく少ないでしょう。そのような組織がないわけではないと思うので、見つけることが出来た方は純粋にうらやましいです。
しかし、そんな数すくない組織を探すよりも自分で作ってしまったほうがはやい、とゆっくり資本主義は考えます。というわけで、ゆっくり資本主義では自分で組織を立ち上げ、ゆっくり経済活動(Take it easy Economic Activity)を行うことを強くおすすめしております。
2.モノ・ヒト・カネのそろえかた
ここで力のない個人がゆっくり経済活動に必要なモノ・ヒト・カネという資本をそろえるのは難しい、という不安の声が上がることが予想されますが、心配はいりません。なぜならあなたにはやりたいことがあり、仲間候補である無自覚なゆっくり経済活動家(Unconscious Take is easy Economic Activist )は巷にあふれており、他人からゆっくり資本(Take it easy Capital)を獲得する機会がたくさんあるからです。ではモノ・ヒト・カネという3つの資本の獲得方法についてゆっくり検討していきましょう。
2.1 モノ-きみに成し遂げたいことはあるか
すべての基本です。これがないと自分で自分の人生をコントロールする意義が薄れてしまいます。他人に人生をコントロールされる方が楽に生きられるでしょう。旅行・読書・知らない人と会って話すことは自分が何をしたいのか理解できるヒントになります。まだ成し遂げたいことがない人は共産主義・資本主義・シフォン主義・空飛ぶスパゲッティ―モンスター教でがんばろう。
2.2 ヒト-仲間を探そう
インターネットのプラットフォームもありますし、「こういうことがやりたい!」と言いまくっているとそれを聞いた人が仲間候補を紹介してくれます。方向性が同じで波長が合う人たちとチームをつくりましょう。もちろん一人でやってもいいですけどひとりで全部やらないといけないのでゆっくりできなさそうです。
日本仕事百貨
http://shigoto100.com/
Wantedly
https://www.wantedly.com/
2.3 カネ-クラウドファンディングと日本政策金融公庫
自分で働いてお金を貯めるのは時間がかかります。お金はあるところには余っているので、人からもらうか、プレッシャーの低い(金利のひくい)お金を借りましょう。ベンチャーキャピタリストに出資してもらうと事業の進捗に関して詰められてゆっくりできないのであきらめましょう。エンジェル投資家には「このビジネスの今後10年間の期待リターンは0%ですけどいいですか?」と何回も念を押し、「いいよ!」と答える頭のおかしい人にのみ、お金を出してもらいましょう。「こういうことがやりたい!」と言いまくっていると、それを聞いた人がお金をくれるかもしれません。
KICKSTARTER
https://www.kickstarter.com/
Campfire
http://camp-fire.jp/
Ready For
https://readyfor.jp/
日本政策金融公庫 – 新創業融資制度
http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html
3.保険をかけよう
とは言っても万が一に備え、保険をかけておきましょう。病気に備えて国民健康保険に、障がい者になった時のために国民年金に入りましょう。国民年金は老後の生活のための積立金ではなく、障がい者になった時のための掛け捨ての保険金と考えると政府に対して腹が立たなくなり、精神の衛生状態が改善するのでおすすめです。
また、国民健康保険が高くて払えない場合には頑張って日本最安健康保険料を誇る文芸美術国民健康保険組合に潜り込みましょう。
文芸美術国民健康保険組合
http://www.bunbi.com/
国民健康保険税が高いので、多くの人が安くなる方法を
http://css-happylife.com/archives/2012/0323_0313.php
文芸美術国民健康保険組合に加入できれば、月々の保険料は15,000円程度。国民年金の保険料は15,250円/月(2014年7月現在)なので、保健料+年金は合計30,000円/月ちょっとで必要最低限の社会保険を賄うことができます。
※追記:健康保険組合ではなく、国民健康保険でよければ年収が低いという条件で15,000円/月よりも安く済みそうです。家族を扶養にはいれられませんが。。。
http://www.kokuho-keisan.com/
また、ゆっくり資本主義に参加する期間が短くなってしまいますが資本主義・共産主義下の組織で数年働き資本主義・共産主義に戻れるようなキャリアを作っておいたり、貯金したりしておくこともゆっくり資本主義に失敗したときの保険になると考えます。
rintanはゆっくり資本主義を応援しています。