ネット株の心理学

「ネット株の心理学」小幡績MYCOM新書、2006.

以前「株式投資やってみた」(http://d.hatena.ne.jp/rintan0103/20100215/1266049559)で「キャッシュポジションにある期間が長いので、ディトレードはマーケットリスクを受けず、リスクが低い取引方法である」と主張する本に出会った、ということを書きました。その主張をしていたのがこの本です(先ほど引越し準備のためにダンボールを漁っていたら見つけた)。この主張には賛同できない!という方もいるかと思いますが、僕が気になったのは「キャッシュポジションにあればマーケットリスクを受けない」という点です。当たり前のことなのですが、配当利回り主体による長期保有を考えていた僕にとっては素晴らしい視点で、おそらくこの視点がなければ現在ほど利益を上げられなかったでしょう。そのほかにも長期保有の弱点やネット証券の登場によって瞬時に取引が可能になった現在の状況について、投資者心理という側面から切り込む姿勢は初心者にとって、ひとつの見方になるかと思います。
蛇足ですが、著者の小幡績(おばた せき)さんは、現在慶應義塾大学大学院経営管理研究科で准教授をしています。
小幡績.com
http://sekiobata.com/