はてなの近藤淳也さんが来てくれました。

毎週ベンチャーキャピタリストやベンチャー企業の社長さんが来て講演してくれるありがたい授業「ナノテクベンチャー論」。「ナノテク、関係ないじゃん!」という突っ込みを毎週受けながらも先日ははてな近藤淳也さんが来てくれました。このブログもはてなのサービスの1つ。
お題は「はてなの企業と成長を通じて学んだこと」。近藤さんのブログで詳細が取り上げられています。

jkondoの日記」
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20100626/1277515395

ちなみにベンチャーの定義を「カネがないこと」と言って笑われたのは私です。
申し訳ありませんでした。。。
以下、講義を受けた感想とコメントです。個人的な解釈なので、当たり前ですが、内容に関して近藤さんに責任はありませんし、近藤さんが意図していなかった内容になっている可能性もありますのでご承知おきください。

Ⅰ.「起業前の僕に今の僕から何を伝えたいか?」が裏テーマであり、近藤さんが苦労されたこと、失敗したことなどが非常に具体的に語られ後輩への愛を感じた。
会社経営において人事・経理マネジメントはユニークさを出す必要が無い分野であり、なにも考えずに教科書レベルのことをきちんと実践すること。ユニークさを出すべきところは自社の製品やサービスで、といった話が印象的でした。

Ⅱ.ベンチャーを起こすなら、急激な成長が必要となるため成長産業で行わないと成功は難しい。
個人的に「日本の伝統的な住居や著名建築家設計の文化的に価値のある建物に如何に付加価値をつけて、キャッシュを生ませて保存するか」という道を模索していただけに、この話は結構衝撃でした。というのも、建設業や不動産業は別に成長産業でもなく、むしろ成熟産業なので、マーケットの勢いみたいなものの力を借りることは出来ず、結局資本力とシステムだけでどうにかしなくてはならないという当たり前のことを認識させてくれたので。

Ⅲ.どうせベンチャーやるなら世の中の役に立つものを(inside-out型)。
ちょっと僕が考えるinside-out型の起業家とoutside-in型の起業家の説明を。
inside-out型:もともと自分のやりたいことや信念を持っていて、それを如何に現世に具現化するかを考え、実行する人のこと。
outside-in型:マーケットや新技術の動向など、時流を見極めて成功できそうな分野での事業を実行するひと。
どちらが良いとか悪い、とか言うことはまったく無いのですが、個人的には近藤さんのようにinside-out型の起業家が好きです。僕も理系出身なので、なんかちょっとスマートじゃないけど、やりたいことをやるんだ!という愚直さに共感できました。前回書いた(http://d.hatena.ne.jp/rintan0103/20100616/1276616478)DeNAの南場さんは完全にoutside-in型。時流を見抜く力があり、とてもスマートです。

来年も単位とかは関係なしに受講してみたい講義です。