ethical issue どのような軸を持つか?

以下のような問題に対してどのように対処したらよいか?
と、同じ学年の就職活動中の男の子に相談を受けました。

1.コンサル企業A社とB社の夏のインターンに合格した。
2.当初両社のインターン時期は被っていなかったが、A社の都合で開催時期が変更になり、B社のインターンの初日と被ってしまった。
3.志望度はA社>B社だが、A社に内定がもらえる保障もないのでB社のインターンにも出席したい。
4.B社のインターンは2週間と比較的長い期間且つ個人作業なので、初日に行けなくてもなんとかなりそう。

ここで「B社の人事担当者に、初日欠席する理由をどのように説明したらよいか?」というのが相談内容。

さてどうしよう。
何も考えなければ取り敢えず2つの選択肢がある。
①「親戚に不幸が。。。」などとそれっぽい理由をでっち上げる。
②正直にA社のインターンと時期が被っていることをB社の担当者に相談する。

ここで思うのはこのようなシチュエーションって、この子が就職してからも、例えばプロジェクトを抱えている最中に転職のモーションをかけていた企業から是非、この日に来てくれ!と言われ、そんなときに限っていま抱えているプロジェクトの報告日だよその日は!みたいに、今後普通に直面する問題なんじゃないの?ということ(例えがちょっと違う?)。

って考えると、この問題って「今、この場をどうしのぐか」というよりも、「個人の倫理的な軸をどのように持つか」という問題なのではないか、と思う。この場合で言えば何か自分の利害関係が絡む不都合なことが起こったときに、「自分に不都合なことは迷惑をかけない範囲でごまかす」か「何事も正直ベースで話す」か、ですね。それが定まってないと、今後もまた同じ構造の問題で悩むことになり、場当たり的な反応しか出来ないのではないかということが、最終的に彼に伝えた僕の意見。

もちろん状況はケースバイケースだし、最初から何かを決めてかかってしまうということがマイナスに働くこともあるんだろうということは想定しつつも、何か新しい視点を提供できないかなと思いながら話しておりました。

個人的には②の選択が好み。「あれ、俺なんかキープされてる?」って気が付いた時のB社の反応が見たい。「もういいよ、君来なくて」って対応されたら、行かなくて良かった会社と割り切ることが出来るし、キープされてる?って分かりながらも彼の立場を考慮した上で良い提案をしてくれたら、「B社良い会社じゃん!」って分かるし。ってこれはethical issueじゃないですね。ただの腹黒い人だー!