大学院修了と今後の物語について

2年前に会社を辞めてからいろいろなことがありましたが無事修了することができました。私の場合は日本の企業に就職したこともあってかMBAで学んだことが活かせる環境にある、とは言えませんが、今後生きていく上で世界が広がったことは間違いありません。なによりもよく言われる「MBAは勉強する場所ではなく、人脈を作る場所」という点においては、自身の努力もあって、それなりに成功したと思っています。会社を辞めなければ、絶対に広がらなかった方面の人脈や(同級生・ネゴコンペ参加時の法学部の人たち)、留学先のトルコでできたヨーロッパ・トルコ人の友人との交流は今でも続いています。この2年間、「会社を辞めてよかった!」と何度思ったことか。。。本当に素敵な出会いばかりでした。

では出口戦略(就職)はうまくいったのか?という点に関してもほぼ95点の回答だったと自分では思っています。もちろん偶然や運の要素が占める割合はとても大きいとは思いますが、入社してすぐに海外で働ける機会をもらえたことや収入面に関しても不満は全くありません。しかし、2つめの会社に入社して、いまさらというか、自分のやりたいことと会社のミッションがイコールになる、ということはほぼありえない、ということにも気が付かされました。やりたいことがある人は、もう自分でやるしかない。そして苦しいかもしれないけれども、自分の時間を自分のやりたいことに使えるという日々はとてもエキサイティングなものだと思います。

北海道のダム現場に勤務していた時に、週末は片道2.5時間かけて札幌に現実逃避をしに行っていたのですが、電車の中の時間は同時に読書タイムでもありました。往復で4冊、一年で200冊くらいの本を読んだと思います。「自分の人生はこのままで良いのか」と悩んでいた時期に、電車にゆっくり揺られながらの読書は色々考えさせられるものがありました。その中に、「Health Hacks!」という、現代のサラリーマンに必要なのは「仕事遂行能力」と「金融知識」とさらには「健康」なのだ!と主張する本があり、なるほどと思い、それ以来、この3つを「生きていく上での教養である」と位置づけています。

今後は海外でキャリアを積みつつ、資産運用手法にさらに磨きをかけ、京都だけではなく、世界各地の古建築を購入・運用しようかなと考えています。さらにもう一つはコストを低減しつつ、質の高い教育をITを使って提供できないか、といったことを考えていますが、それはまた未来の話になりそうです。これから5年は足場固めの時期。新しく入社した会社で認められるように頑張りたいと思います。
今後、会社を辞めて、国内MBAに留学する人の、何かの参考になれば幸いなので、削除はしませんが、このブログの更新もおそらく最後になると思います。この2年間で相当な数の問い合わせメールをいただきました。今後もご相談があればお気軽にお問い合わせください。それでは2年間ありがとうございました!