Work Shift

Lynda Gratton "Work Shift"読了。2025年までに私たちの働き方がどのようにShiftしていくのかを5つの要因から分析し、3つのShiftすべき個人の行動について説明している。非常に複雑でともすればすぐに発散していきそうな議論を、著者の「母親が得意だったキルトのパッチワークのように」丁寧に記述している。

特に印象に残ったのは、「ネットワーク技術と世界のフラット化によって、キャリアの積み方に多様性が生まれていく」ということ。すでに腕の良いプラグラマなどは実践しているかもしれない。ある時は東京に本社のある大企業で働き、ある時はシンガポールのスタートアップのCTO,etc...というように。

個人的には平均寿命まであと数年に迫った父親と過ごす時間をもっと増やしたいと思うし、結婚したら奥さんと一緒の時間を増やしたいし、子供が出来たら子供と過ごす時間を増やしたいと思うだろう。ニューヨークにも住みたいし、イスタンブールはまた住んでみたい都市だ。日本人のくせにすべての都道府県市町村を訪れたこともなく、地元の政治にも関わってみたい。古い建物を再生し、何らかのビジネスにより維持する、という手段を確立し、広げられたら面白いだろうと思うし、都市計画の分野でDrも取ってみたい。

そんな未来が訪れるかもしれない。


ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉